川口市南鳩ヶ谷にある十二所神社。宮司はいないが敷地内は整理されていて綺麗でとても落ち着く場所です。
御由緒
川口市南鳩ヶ谷五-三一-一御縁起(歴史)十二所神社の「十二所」とは、十二柱の神々の意で、熊野三山を勧請し奉斎することに起源を有する社である。熊野三山の主催神は熊野本宮大社は家津御子神(けつみこ)、熊野速玉大社は速玉男神(はやたまお)、熊野那智大社は熊野夫須美神(ふすみ)で、この三社が熊野三所権現と呼ばれたのであるが、後にこの三柱の他に天照大神の歓請して「若一王子」(にゃくいちおうじ)と称し、更に八柱を加えた十二殿に鎮斎したことから「熊野十二所権現」と呼ばれた。当社では天神七代、地神五代の合わせて十二柱であると伝えている。前田の地名は室町期に見え、地内の阿弥陀堂旧蔵の鰐口銘に「奉治武州下足立十二月田(しわすだ)郷前田阿弥陀宝前敬白応仁三年 己丑(一四六九)七月十一日願主西誓」とある。「風土記稿」前田村の項には、真言宗宝林寺の境内社として「十二所権現社村の鎮守なり、元は樋爪村(ひのつめ)の氷川を鎮守とせりと云」とある。宝林寺の本寺は、慈林村(川口市安行慈林)(あんぎょうじりん)の宝厳院であった。「風土記稿」慈林村の項を見ると、宝厳院が別当を務めた隣接の薬師堂の境内に十二神社を祀っていたことがわかる。当社は恐らく宝林寺の法印が本寺の宝厳院を介してこの十二所神社の分霊を祀ったことに始まるのであろう。明治四十五年に大字大幡木のの八幡神社に合祀されたが、幸い社殿はそのまま残され、昭和二十六に氏子の総意により複祀が行われた。
御祭神
國常立神外十九柱
御祭日
元旦祭(一月一日) 節分祭(二月三日) 祈念祭(二月二十一日) 万垢離(五月十日)
夏越大祓(七月一日) 大祭(十月十五日) 新嘗祭(にいなめ)(十一月二十三日)




アクセス
住所 〒334-0013 埼玉県川口市南鳩ヶ谷5丁目31−1
営業時間 不明
最寄駅 埼玉高速鉄道線南鳩ヶ谷駅から徒歩約5分
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